歌ってみたを初めてやってみるという方は必ず
「mixとは何のことなのか」
「mixをやってみたいけど何をしているのかわからない」
「お金を出してmixしてもらうことって何か意味があるの?」
というようなmixに対する疑問をたくさんお持ちだと思います。
筆者ももちろんそのような疑問を持っていました!
そこで!!!
6年MIX師を続けて、500件以上の有料依頼を受けてきた私が歌ってみたにおけるmixの概念、初心者向けのmixのやり方、必要な機材まですべてお教えしますので最後までついてきてください!
mixをやる気は無いという方もmixがどんなことをやっているのかを知ることでmix師へ修正依頼をする際に細かく伝えることができたり、依頼をする際に自分のmixの好みを掴みやすくなったりするのでいいこと尽くめです!
歌ってみたのmixとはそもそも何のこと??
音楽制作においてのmixといえば、「楽器と楽器の音を合わせて聴きやすい音に仕上げていく」「音と音の集まりを音楽にしていく」というようなことを指すと思います。
しかし歌ってみたにおいてのmix作業というものは、
録音された歌声を用意されたオフボーカルと合わせてクオリティの高い音源にする
ことだと考えております。
筆者だけではなく、大多数の認識はそうであると勝手に思っております!
とても極端な例を挙げるとすれば、現在で言うとAdoさんが歌っている『踊』という曲での2番頭「どどどどどんな」みたいな声が途切れ途切れで歌われているところ(カットアップ、ボーカルチョップ)などがmixで行えることになります。
こんなに極端な例ではなくとも、バラードであればバラードの、ロックであればロックの曲調に違和感なく歌声を乗せるということが歌ってみたにおけるmixといってもいいでしょう!
ですので、クオリティの高い歌ってみたを投稿したいと思っている方はmix師に依頼をするか、自分でmixを習得する必要があります!
次章で歌ってみたのmixの工程を「準備編」と「実践編」に分けて説明します!
歌の技術向上に集中したい!!
MVとかイラストの方に力を入れたい!
という方はMIX依頼をオススメしております!!
テノスタはmix依頼を受け付けております!!
ですのでmix依頼をご検討の方はぜひテノスタを候補に入れてみてください!
詳しくはコチラに記載しておりますので興味のある方はぜひご検討よろしくお願いいたします!
歌ってみたのmixでの作業工程
歌ってみたのmixを自分でやってみたい!!
mix師さんがどんな作業をしているのか気になる!!
という方に向けて筆者がmixをする際の作業順を提示し、歌ってみたのmixに関するやり方やコツをお教えします!
これから歌ってみたのmixを始めようという初心者の方でもできるだけ真似をしやすいように書きますので是非参考にしてみてください!!
歌ってみたのmix:準備編
実際にmixに入る前に準備しなければいけない項目が
- 必要な機材を揃える
- オフボーカル(inst)音源をダウンロードする
- BPMを設定する
- ノイズ処理
上記の4つほどございますのでまずこちらを説明します。
必要な機材を揃える
mixをするにあたって必要な機材がいくつかあります。
文字色で必須な機材、あれば嬉しい機材としています。
- PC
- ヘッドホンもしくはイヤホン
- DAW
- オーディオインターフェース
- モニタースピーカー
- ピッチ補正ソフト
- 追加プラグイン
たくさん挙げましたが初心者の方が初めて歌ってみたのmixをするとするなら必須の機材のみで大丈夫ですので安心してください!
自分の求める歌ってみたのクオリティに近づかない…。
レベルアップしたい!
と思ったのなら機材の追加をオススメします!
筆者がオススメする機材をまとめた記事を近日中に書くつもりですのでお待ちください!
オフボーカル(inst)音源をダウンロードする
機材がそろったら、mixしたい楽曲のオフボーカル(inst)音源を用意します。
未マスタリングや2mixと記載されているものがあればそちらをダウンロードしましょう!
スムーズにmix作業を進めることができます。
CDやカラオケなどの音源を使ってしまうと著作権の侵害になってしまう場合があるので気を付けましょう。
音源のダウンロード方法を記した記事がございますので良ければそちらをお読みください!
歌ってみたに関する著作権を記した記事もありますので併せて読んでいただけると幸いです。
ノイズ処理
歌ってみたのmix:準備編の最後がノイズ処理です。
まず録音された歌声をソロで確認します。
その理由は歌声にノイズが入っていると上手くmix作業を行うことができなくなってしまうからです。
録音された歌声に入っている代表的なノイズを挙げると、
- リップノイズ(ぺちゃぺちゃ音)
- ポップノイズ(ボフッという音)
- 部屋鳴り(反響音)
- ホワイトノイズ(サーという音)
などがあります。
なぜ上手くmixできなくなるかというと、
- 声を大きくしたいのにノイズまで大きくなってしまい音量調整が難しくなってしまう
- ノイズが耳障りなためにその部分を聴こえないようにmixで処理しようとすると声のおいしい部分まで削れてしまってなんだか迫力の無い悲しい歌ってみたになってしまう
という問題が起きてしまうからです。
後々そういう事態に陥らないためにこの段階でできるだけ要らない部分はカットしたり、izotopeのRXシリーズを使用して除去したり、それらでも取り除けない場合はボーカルの録り直しをしたりしましょう。
必要だと感じた方はRXの購入をご検討ください!
歌ってみたのmix:実践編
歌ってみたのmix:準備編が終わりましたのでいよいよ実践編です!
実践編で行う項目は
- ピッチ・タイミング補正
- 音量(フェーダー)調節
- EQ(イコライザー)
- コンプレッサー
- サチュレーター
- 空間処理(リバーブ・ディレイ)
- マスタリング
これらが考えられます。
準備編とは違い録音された音源によって行うものもあれば行わないものもあります。
ここで覚えていて欲しいのは、
全部を必ずやらなければならないということはない
ということです。
自分の理想とする音、かっこいいと思う音に近づけることが出来たらそれが歌ってみたのmixとしては大成功なのでそれを目指していきましょう!
ここで挙げさせていただいた項目はmixにおいて行う頻度の比較的高いものを集めましたので初心者の方でも真似しやすい扱い方やコツなどをご説明できたらと思います!
ピッチ・タイミング補正
上記の画像のような画面でピッチ(音程)を補正したり、タイミングを補正したりする作業をピッチ・タイミング補正と言います。
どんなに歌唱力がある人のmixをする際でも行う頻度は割と高めな作業ですね!
ボカロ楽曲のようにきっちりピッチとタイミングが合っている方がかっこよく聴こえる楽曲では特に正確に行う必要があります。
この作業が歌ってみたのmixのクオリティを左右する重要な要素になることも多くありますので、初心者のうちに習得しておきたいところです。
自信満々にコツを教えますと言いましたが、ピッチ・タイミング補正に関しましては多くの数をこなすこと以外にないと思います…。
ただ根性論を言っているのではなく、本家様音源を聴きながらそれに合わせるようにピッチ・タイミング補正を数多くこなすと耳コピをたくさんすることになりますので自然と相対音感やリズム感が育っていくのです。
これは筆者自身も経験しておりますので断言できます!
耳やリズム感が鍛えられると歌唱力もアップしますので自分の歌ってみたをmixしたい方はぜひお試しください!
ピッチ・タイミング補正を行うには専用のプラグインを購入する必要があります!
筆者のオススメはCubase Proに付属する「Vari Audio」か「Melodyne」のAssistant以上です。
どちらも快適に作業できますのでお好みの方をご選択していただければと思います!
これら以外にもいくつかピッチ・タイミング補正プラグインはありますので今後比較記事を出せたらいいなとは思っております!
お待ちください!
音量(フェーダー)調節
ここで一旦サビを中心に音量(フェーダー)の調節を行います。
この作業をすることによって、mixで行うべき作業が見えてきます。
例を挙げると、「サビを聴こえるようにするとAメロが聴こえなくなる」や「サビの盛り上がるところが音の重なりがありすぎて圧迫感がある」などです。
最初の方は正しく判断できない場合もあると思いますが、「ここが聴こえにくいな」のような曖昧な感想だったとしてもそれを聴こえやすくするためにmixしようというような方向性が見えてきます。
自分の参考にしたい歌ってみたやボカロ楽曲の音量バランスを聴きながら調節していくことをオススメします!
EQ(イコライザー)
次にEQ(イコライザー)をかけます。
EQ(イコライザー)を簡単に説明すると、いらない音を削って必要な音を大きく聴こえさせるものになります!
すごく文章で説明することが難しいのですが、歌声の印象を明るくしたり耳に痛い高音を聴きやすいものにしたり出来るmixにはなくてはならない工程になります。
楽曲によってEQ(イコライザー)とコンプレッサーの順序が変わる可能性もありますがその理由についてはまた別記事でお伝えさせていただきますのでお待ちください!!
またEQ(イコライザー)の詳しい使い方やコツもまとめますのでお楽しみに!!
コンプレッサー
次にコンプレッサーをかけます。
コンプレッサーを簡単に説明すると、音が大きく出過ぎているところを圧縮してバラバラな音量の歌声を均一にするものになります。
バラバラの音量差を均一にするだけで聴きやすくなるのですが、色々あるパラメーターをいじることによって歌声にパンチを持たせたりあまり前に出てほしくないハモリ・コーラスを後ろに引っ込めたりできるのでこちらも歌ってみたのmixにはなくてはならないものだとテノは考えております!
最初のうちはどのような変化が起こっているかわからない難しい工程ですので、vocalのプリセット使用することが無難かと思います!
こちらのコンプレッサーも使用方法やコツについて詳しくまとめるつもりですので楽しみにお待ちください!!
サチュレーター
つぎにサチュレーターをかけます。
サチュレーターを簡単に説明すると、デジタルで録音された歌声にアナログ特有の歪みや倍音を付与するものになります。
簡単に説明できませんでした!!!!!!!!
もう少しふわっと説明すると、なんかいい感じの音になります!!!!
いや、本当にそうなんです!!(ごり押し)
音量を上げるだけじゃ圧迫感がすごく聴いていて疲れる音源になってしまいますが、歪みや倍音が加わることによって音量を上げなくても歌声が前に出てくるようになります。
cubaseには「MagnetoⅡ」という付属の性能がいいサチュレーターがありますのでぜひ使ってみてください!
あまりかけすぎても歌声がつぶれてしまう原因になりますので容量用法を正しく守って使用してみてくださいね!
サチュレーターの容量用法、コツをまとめた記事も後日あげさせていただきます!
空間処理
次に空間処理です。
空間処理とはリバーブやディレイのことになります。
簡単にいえばカラオケのマイクで歌ったときに声にかかるエコーのようなものです。
この空間処理をしないとどれだけこれまでのmixが上手くいってもなぜか歌声がオフボーカルから浮いて聴こえるというような状況が生まれます。
聴こえるか聴こえないかぐらいで薄くリバーブをかけることによって歌声が浮いて聴こえなくなります。
また、リバーブの調整によって歌声をきらびやかにしたり暗めにしたりもできますので色々試してみましょう!
あとリバーブはセンドで使用しましょう!!
テノはセンドを使うということを知らず3か月ぐらい悩んで寝込みました!!(嘘)
マスタリング(仕上げ)
最後にマスタリング(仕上げ)です。
歌ってみたにマスタリングがあるのか無いのか論争はありますが、音圧上げなどの仕上げをしないわけにはいかないのでテノはマスタリングと称して仕上げを行っております。
主に仕上げとして行う作業は、
- EQ(イコライザー)で聴きやすいように微調整
- マキシマイザーで音圧上げ
です。
テノも研究中ですのであまり偉そうにお伝えすることができませんが、mixの終わった音源をいい感じに音圧上げすることができれば何をやってもいいと思っております!!
…とそんなわけにもいかないので詳しく調べて記事にさせていただきたいと思います!
このような工程でテノは歌ってみたのmixをしています!
曲によって順番が変わったり、処理が増えたりすることもありますが大体の楽曲でこれらの処理は絶対に行っております。
質問やこうした方が良いんじゃないかという意見お待ちしておりますのでTwitterのDMやお問い合わせからよろしくお願いいたします!!
mix前の歌ってみたとmix後の歌ってみたの比較
今まで歌ってみたのmixについてお話してきましたが、実際どのぐらいクオリティに差ができるのか気になりますよね!?
ですのでテノの投稿している歌ってみたの「アイカ/れるりり様」を例に比較してみましょう!
mix前
音量バラバラ、ピッチも甘い、ハモリ・コーラスとメインが重なって聴きづらい音源ですよね!!!!
恥ずかしい!!!!
それがmix後になると
mix&エンコード後
だいぶ聴きやすい印象になったのではないでしょうか…!!!
左右から聴こえてきたり、ケロケロになっていたりとエフェクトも綺麗にかかっていると思っております!
これが歌ってみたにおけるmixでした!
興味のある方はぜひmix始めてみてください!
また、クオリティを爆上げしたいからmixを依頼したいという方はTwitterなどで自分好みの音源をmixしている方で依頼を募集している方を探してみて下さい!
もちろんテノも依頼を受け付けておりますのでお待ちしておりますよ!!
まとめ
今回は歌ってみたにおけるmixとはこういうものだという記事でした!!
いかがでしたでしょうか。
歌ってみたのmixが録音した歌声をさらに素晴らしいものへ仕上げてくれるという一例をお見せできたと思っております!
クオリティ爆上げでしたよね!?!?!?
つたない文章でわかりづらいところがあればぜひいつでも質問してください!!
お問い合わせでもTwitterのDMでも大歓迎ですので…!!!
歌ってみた・mix・録音方法・機材など質問があればなんでもお答えしますのでお気軽にテノ(@Teno_Amia)にご相談ください!
mix依頼も受け付けていますので是非よろしくお願いします!!!!!!!!
初心者の方にはおすすめの記事となっています!